蕎麦職人のなり方と仕事内容を経験者が語ります!
蕎麦職人のなり方と仕事内容を経験者が語ります!
今回は、16歳から21歳まで地元の神社の境内にあるお蕎麦屋さんで、蕎麦職人をしていた方からお話を伺いました。
この記事では、蕎麦職人になった方法や蕎麦職人の一日のお仕事の流れ、蕎麦職人になって良かったことや大変だった事を、経験者の視点から紹介いたします。
蕎麦屋で修行 こうして蕎麦職人になりました
16歳の時、初めて食べた手打ち蕎麦があまりにも美味しくて、厨房の暖簾をくぐり、「ここで修業させてください」と言いました。
求人を見て応募するのが普通なので、従業員の方は半笑いで「いいよ」と言ってくださいました。
後から考えたら、よく承知してくれたと思います。
ちょうど僕が食べた蕎麦はご当地グルメだったので、ここの蕎麦職人になる事で、観光業に参加出来るのもキッカケのひとつでした。
幼い頃から観光地の近くで育っているので、観光業が儲かる事は知っていたのです。
また、10代で蕎麦職人になったのは地元じゃ僕だけなので、ネームバリューにもなるのではないか、という考えもありました。
店で自分の蕎麦を出せるようになったのは、18歳からですが、その歳でプロになれた事は、自分の誇りです。
非常に良い判断をしたと思っています。
蕎麦職人の一日の仕事内容を紹介
1日の仕事の流れはまず、朝8時から蕎麦を打ち始めます。
平日は大体50人前、土日祝日は100人前から200人前。
打ち終わったら、前日の夜仕込んで置いたダシとカエシを合わせて蕎麦つゆを作ります。
その後は、お揚げや山菜など、あたたかい蕎麦に乗せる具材を作ります。
料理の準備が整ったらホールへ出て、調味料の補充と掃除をし、11時になったらお店を開けます。
そこから16時まで仕事をした後、次の日に備えてダシやカエシを仕込み、仕事は終了します。
蕎麦職人になって料理上手に!性格まで変わった
一生使える料理の技術が身についたのは、本当によかったですし、性格まで変わりました。
蕎麦だけではなく和食も教えてくれる師匠だったので、料理の幅が広がりました。
手打ち蕎麦が作れるということは、自分が歳をとっても活かせる技術なので、若いうちに身につけて良かったと思います。
また、自分は内気な性格をしていたので、キッチンで仕事することを好むのですが、師匠の勧めでホールをやったところ、対人恐怖症が改善して、少なからず人と話せるようになりました。
現在は蕎麦屋を辞めていますが、料理が作れることは、自分の人生でずっと使える技術だと思うので、学んで損はないと思います。
むしろ、料理ができるようになって得をしました。
自炊はできるにこしたことはありませんからね。
飲食業は学びの多い業界ですので、たくさんの人にオススメ出来ます。
ただ、接客をしなければいけないので、内向的な人にはやりづらいかもしれませんが、実際やってみると、「自分でも出来るんだ」という成功体験が得られ、自信につながります。
僕は蕎麦屋で働いたことで、自分の成長を感じられましたし、コロナの影響で飲食業界を離れることにはなりましたが、そこで学んできた事柄は、これから先の人生で、趣味や家庭などで活かしていけます。
他の人とちょっと違う料理の学び方でしたが、とても有意義で楽しい時間が過ごせたので、自分自身、本当に満足していますし、興味のある方には是非お勧めしたいです。
蕎麦屋で料理修行 大変だったことは?
とにかく忙しかったです。
他の蕎麦屋では違うと思いますが、僕が働いていた所だと、開店準備はホールもキッチンも含め、全部1人でやっていました。
日によっては営業中もずっと自分一人で切り盛りすることもあったので、さすがにワンオペはキツかったです。
この記事を読んでくれたあなたへのメッセージ
いきなりお店に行き「修行したい」と言うのは、流石にハードルが高いですが、求人があり、料理に興味関心のある方、いつか店を持ちたい方、どんな仕事をやったらいいか悩んでいる方に、蕎麦屋の仕事はオススメです。
もう一度飲食業を経験したい?
はい!
コロナが原因で辞めただけなので、飲食業自体は好きです。
特に蕎麦屋は楽しかったです。
自分で打った蕎麦を美味しいと言ってもらえることに、やりがいを感じます。
まとめ
お読みいただきありがとうございました。
直接修行したいと申し出るなんて、素晴らしい行動力と勇気ですよね。
通常は、お店から求人があり、それに応募するのが一般的ですが、どうしてもそこで働きたいと思ったら、その気持ちを伝えてみたら、案外道が開けたりするのかもしれないという良い例でした。
それにしても、それ程感動させるお蕎麦、食べてみたいです!
コロナが終息して、また飲食業に戻れると良いですね!
最近のコメント